退職代行では引き継ぎなしで辞められる!|だけど知っておきたい損害賠償のリスク

  • 2020年8月13日
  • 2020年9月9日
  • 退職

今の会社を自力で辞めることが難しく退職代行サービスを検討されている方もいると思いますが、すぐに辞める場合で仕事の引き継ぎはしなくて大丈夫なのか、という心配もありますよね。

結論から言うと、法律上は引き継ぎをしなくても即日で辞められることが認められていますので、退職代行を利用してすぐに会社を辞められます。ただ、一方的に退職したら会社側から損害賠償金を請求されるという恐れもあるのでは…と不安に感じることもあるでしょう。

  • 退職代行に依頼すれば引き継ぎなしで会社を辞められる理由
  • 損害賠償のリスクは基本的にないわけ
  • 逆に残業代や慰謝料を請求できる?

こちらのページでは引き継ぎについてなど、退職代行の利用で気になる上記のポイントについて解説していきます!

退職代行を使えば引き継ぎなしで辞められる理由とは?

退職代行サービスを利用して辞めようとする場合、即日で退職したい時は引き継ぎをする時間はありませんよね。

退職代行に限らず、通常の退職では1ヶ月など余裕を持って退職の意思を伝え、少しずつ後任者に業務内容を引き継ぐことが一般的ですが、実は引き継ぎをせずに即日退職をしても法律上は問題ありません

やむを得ない事由(理由)があればすぐに辞められる

退職できない場合の対策ページでもご紹介していますが、会社側の規定や引き継ぎにかかわらず、やむを得ない事由があればすぐに辞めることが可能と法律上で取り決めされています。

第六百二十八条 当事者が雇用の期間を定めた場合であっても、やむを得ない事由があるときは、各当事者は、直ちに契約の解除をすることができる。この場合において、その事由が当事者の一方の過失によって生じたものであるときは、相手方に対して損害賠償の責任を負う。
(雇用の更新の推定等)

引用元:民法 第628条

 

そのため、退職理由や会社側との交渉について退職代行に任せておけば、会社に行かなくても即日で辞めることが可能です。

引き継ぎなどを理由に上司から引き留めがあったら?

これは私も過去の退職で経験したことですが、『引き継ぎで2ヶ月はもらう』とか『お前が辞めたら誰が業務担当するの?』など上司から会社側の都合で退職日の延期(または拒否)もあるでしょう。

ただ、あなたが退職代行を使ってまで辞めたいからには、会社側にもそれ相応の責任があります。引き継ぎは従業員にとっての義務ではありませんので、正当な理由があれば引き継ぎの強制は断るべきです。

会社側の都合を気にしていたらいつまで経っても辞められない可能性もあるので、交渉に困ったら退職代行に相談した方が早急に解決できますね!

▼退職代行サービスの比較をしました!▼

引き継ぎをしないと損害賠償請求のリスクがある?

引き継ぎについては『必ず』しなければならないという決まりがないため、退職代行を利用すれば即日で辞められることについて上記でご紹介しました。

しかし、損害賠償など会社から訴えられるリスクについても把握するべきでしょう。

損害賠償や懲戒解雇の可能性もゼロではない

引き継ぎの要求について断った場合、損害賠償金の請求や懲戒解雇処分になる可能性も低いですがありえます。

【なるべく引き継ぎをしておきたい状況】

  • 自分(退職希望者)がいなくなると事業に大きな支障が出る
  • 引き継ぎをしなかったことでクライアントとの取引ができなくなり、億単位の損害が出る
  • 正当な理由がなく辞める場合

社内での責任者であったり、一人で重要な仕事を抱えている場合は会社から訴えられてもおかしくないでしょう。

また、『辞めたいから辞める』といった一方的な理由である場合、トラブルが起きやすいので退職代行業者とちゃんと話し合っておくといいですね。

基本的には訴えられることはありません

ただ、退職代行の利用で会社から訴えられるケースはほとんどなく、自分一人がいなくなったところで事業に大きな影響が出なければそこまで心配することはありません。

そもそも、損害賠償を請求する側も労力が必要なため、わざわざ会社側が時間をかけることもないですね。損害賠償請求と同様、懲戒解雇ほど重い処分が適用されることも可能性としては低いです。

退職代行サービスで残業代や慰謝料も請求できる?

退職代行による引き継ぎや損害賠償請求のリスクについてご紹介しましたが、逆に退職希望者より過度の残業に対する残業請求やパワハラによる慰謝料請求について、基本的には退職代行とは別で弁護士に相談するといいでしょう

ですが、弁護士法人が運営している退職代行では、慰謝料請求もまとめて対応してくれるので安心です。困ったことや分からないことはまず、専門家に話してみるのがいいですね!

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