新卒1年目のわたしが転職を決断した理由【連載小説5話 -人間関係が悪い-】

  • 2019年9月21日
  • 2019年11月13日
  • 小説家

新卒で入社された方は半年ほど経過して、『やっぱり転職したいな…』と思いはじめることもあるでしょう。実際、転職や退職を考える理由として業務内容への不満より、人間関係の悪化というケースが多いですね

▶️ 参考記事:会社に行きたくない時は?|仕事したくない理由

はじめて社会で働いた新卒社員は、全ての大人が大人らしい振る舞いをするのではなく、クズみたいな人間がいることに驚き、最終的に絶望してしまうこともあります。

そこで、こちらのページでは連載形式で書いております小説にて、転職したい新卒1年目の状況を表現したいと思います。

▶️ 連載小説1話 -朝・満員電車が辛い-

▶️ 連載小説2話 -残業の多さ・無駄な業務-

▶️ 連載小説3話 -給与が低い-

▶️ 連載小説4話 -仕事のやりがいがない-

▶︎ 連載小説6話 -将来に対する不安-

新卒は性格の悪い上司にいびられる

ーーまたかこいつ、殺してやろうか。

不穏な感情を抱くわたしは、疑いようのない怒りを覚えている。それも、初めてではなく度々発生する怒りだ。

『顔が怖いよ。また、名古屋のチーフから書かれた?』

状況を察した三代先輩が、呆れた様子で寄ってきた。デスクでラップトップをガン見しているわたしの視線の先には、社内共有されているGoogleスプレッドシートがある。

『マジで陰湿ですね。スプレッドシートに悪口を書く人がどうして、名古屋支店のNo.2に居られるのでしょうか』

『そりゃあ、幹部に尻尾振ってゴマすっているからね』

新進気鋭のベンチャーには本来相応しくない人間性である上司は、各店舗(貸会議室)に導入する設備のスケジュール表に…

【納期が遅れたということは、担当者の対応が悪かったということですよね? 新卒だから、多少のミスくらい許されると思ったのかな?】

と、とある案件の担当者であったわたしに、クソみたいな嫌味を追記していた。

『名古屋の設備導入遅延って、店舗責任者が日にちを間違えたのが原因でしょ。それを理不尽に若手が悪いって決めつけるのはどうかな』

三代先輩は実情を把握しているから、わたしを擁護する発言ができた。

ただ、世の中にはただただ弱者を咎め、虐めることを三度の飯より好きとする性格の悪い大人もいる。それがこの上司だ。

『関係者全員が閲覧するスプレッドシートに書き残す、というやり口により悪意を感じますね』

『やだねえ。この前も名古屋の新卒、また辞めたらしいよ。99%パワハラだな』

恐らく、苦言を呈する三代先輩も会社に失望し、転職を考えているだろう。

でも、社会経験の長い先輩と違い、わたしも転職したいけど不安が大きい。こんなベンチャーで経験してきたことが、転職先で活かせるのか、と。

新卒は人間関係を気にしないような転職先を探す

コンビニやスーパーで夕食を買うのすら億劫に感じ、帰り道の途中にあるファミレスに寄ったわたしは注文したサラダうどんを待ちつつ、スマホで転職に関する情報を集めていた。

『会社の人間関係に疲れた…って思っている人は、サラリーマンの中で何割いるんだろ』

具体的な数値は出てこなかったが、憶測で4割、いや5割は少なくともいるのではないだろうか。

転職面接や仕事でもバカの一つ覚えみたく、コミュニケーション能力コミュニケーション能力と連呼する団塊世代や転職コンサルは大罪を背負っていることに気づいていない。

わたしも正直、人間関係に疲れているところもある。そこまで社交的でないし、社員共有のスプレッドシートに悪口を書く人の形をしたゴミにストレスを蓄積することに悔しいと思う。

スマホでネット回遊していたら、こんなニュース記事を見つけた。期間限定思考か…

『やっぱり、転職時期を確定させて気持ちを楽にさせよう』

新卒1年目での転職は想定していなかったが、このままだと何も好転しない。ビットコインを買うというリスクを負って稼ぐ人をわたしはバカにできないように、状況を変える一歩すら踏み出せない臆病者だ。

エンドレスに続く悩みに期限を設けて、転職しよう。理想は人間関係が苦にならないところだが、その場合は企画営業とは違う職種になりそうだ。

第6話に続きます