小説家になる方法は?|Web小説の可能性について

Webライター(コンテンツライター)になる前、私は小説家を夢見て小説新人賞に応募し続けていました。ですが、箸にも棒にも掛からぬといった感じで全くダメでした。

『新人賞がダメなら、出版社に持ち込もう』と思い、一度持ち込みもやってみましたが、それもダメ。『なら、ネットで公開して多くのユーザーに読んでもらおう』と考え、カクヨムなどで投稿しましたが何の手応えもなく…今に至ります。

以下では私が実際に試した小説家になる方法について、まとめました。

 小説家になる方法1|小説新人賞への応募

小説新人賞は言わば、小説家としてデビューするための登竜門みたいなものです。受賞すれば賞金に加えて、雑誌への掲載、または出版の確約などがあります。

新人賞のジャンルは大まかに分けて3種類

小説新人賞のジャンルはざっくり分類すると、3つあります。

  • ライトノベル系統(なろう小説、Web小説も含む)
  • 大衆小説系統(エンタメの分類、直木賞などに関連)
  • 純文学系統(五大文芸誌、芥川賞などに関連)

私は無謀なことに、3種類全てのジャンルで応募しました。時期的には、ライトノベルの新人賞向けで長編小説を書いていたのが大半ですが、もっと表現技法を勉強しようと思い、エンタメ系や純文学向けの短編~中編小説も書いてみたりしました。

参考:6年間で17作品の小説を書いた小説家志望の(稚拙な)アイデア紹介!

それぞれの新人賞における傾向を把握しておく

自分が得意なジャンルに挑戦するのも大事ですが、やはり雑誌(出版社)ごとに作品の色が違うので、過去に受賞した作品や、出版掲載されている作品を読んで傾向を把握しておくことが重要です。

たとえば、ライトノベル系の新人賞で高年齢の登場人物を小説に出してもウケないですし、純文学向けの新人賞に異世界転生のアイデアを使うのは現実的ではありません。いわゆるカテゴリーエラー(カテエラ)を避けることは基本になるので、新人賞の事前調査は欠かせません。

新人賞の価値が下がっている…という考え方もある

しかし、ネット小説の普及が進んでいる昨今では小説新人賞における価値観が変わり始めています。特にライトノベル系統の新人賞では、受賞後の作家活動が思うように上手くいかず、一作だけ出版して終わり…といったケースもあります。

小説家という職業は厳しい世界で、新人賞がゴールではなく、そこから売れる作家になるのが本来の目標です。『そもそも一次選考すら突破していない小説家志望が何を語っても無駄』という声も聞こえてきそうですが、客観的な意見を許していただきたく思うのです。

小説家になる方法2|出版社への持ち込み

出版社への持ち込みをしたきっかけは、前職の営業時代で知り合った取引先の人(Nさん)に、プライベートな話をしたことでした。

私:『趣味で小説を書いているんですよ。仕事を辞めるんですけど、物書きになりたいって思いもあって』

Nさん:『マジ? じゃあ、俺の知り合いに小さい出版社の社長をやっている人いるから、紹介する?』

こんな軽い感じで、一昨年の冬に出版社関係者と食事会をして、その時に私が書いた小説をコピーして渡しました。

作品の価値以前の問題|無名の作家に需要はある?

食事会自体は楽しく過ごさせていただき、出版社業界に関する話などを聞かせてもらいましたが、小説の出版について言うと、向こうも困っていました。同席してくれたNさんもフォローしてくれましたけど…

私:『やはり私の技量では、プロの領域に達していないでしょうか?』

出版社関係者:『いや、それ以前にね…こういう小説を活かせる案件がないなってね』

Nさん:『持ち込みって、今じゃ通用しないですかね? せっかく連れてきたんですが』

出版社関係者:『まあ、そういうことですね。無名の作家さんを売り出すファクターが無くて』

要は、何の肩書きもないやつの小説を売り出すメリットがない、という話です。新人賞受賞や、Web小説で話題沸騰などの煽り文句がない本をどうやってヒットさせるのか…現実的に考えれば解り切っていることですが、やはり映画やドラマのように持ち込みから有名作家になったというドリームストーリーは夢のままでした。

小説家になる方法3|Web小説からの話題作り

Web小説で多くのユーザーから注目を浴びるようになり、出版社の目に留まり本を出させてもらうサクセスストーリーの方が、持ち込みよりは可能性があるように思えます。

ネットで話題になればたちまち多くの人に読んでもらえる

Web小説の利点は、ノーコストで不特定多数のユーザーに読んでもらえることです。ツイッターなどのSNSで宣伝もできるので、地道に活動していけば話題になるような作品を世に送り出すこともできます。

ただしネガティブな意見も集まる

しかし、Web小説におけるイメージとして『稚拙な文章でバカしか読まない』だとか『異世界モノばかりで何も面白くない』などのマイナスな意見もあるでしょう。

実際、小説を書いている私もそう思います。小説家になろう、カクヨムでランキング上位になっている作品を読んでも『自分の感性が古いのだろうか?』と疑うほど、その価値を読み取れません。

だから私は流行から離れた小説を書く

『だから新人賞で結果を残していないんだよ』という全うな指摘が飛んでくるようなことを言いますが、私は流行から離れた小説を好んでいます。詳しく説明すると、倉橋由美子氏の小説を愛し、現実と架空の間を彷徨う幻想小説(メタフィクション)にこそ、自分の書きたいこと全てがあると信じています。

無論、そればかりでは出版社側の需要を満たすことはできないので、テーマの大枠は新人賞のジャンルに合わせています。それが逆にちぐはぐな長編小説を生み出しているかもしれませんが…

今後はWeb小説でできることを模索していきます

せっかくWebライターを続けているので、公開している自分のWeb小説をどう扱えるかなど、今後は模索していきます。

※2018年3月現在、とある小説新人賞にも応募した2作品を含め、以下カクヨムのサイトで公開中です。読んでいただけると幸いであります。なお、作家の方では『春里亮介』名義で活動しています。

参考小説:カクヨム|春里亮介(公開作品一覧)