転職活動をしている方で選考を受ける際によくあるのが、『面接が3回もあると内定をもらえる気がしない…』といった面接回数への懸念ですね。
一般的には転職の面接回数において、2~3回程度が多いとされていますが、中には1回だけの面接選考で内定が出るパターンもあり、私も実際に体験したことがあります。
- 1回だけの面接で内定ゲットできるから、早めに転職活動を終わらせられるから嬉しい!
- 1回の面接ですぐに内定が出るとか、ブラック企業じゃないの?
といった感じで、ポジティブとネガティブ両方の考え方がありますが、果たして転職面接は何回が適切であるのかこちらのページで解説していきたいと思います。
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転職面接の選考回数平均は何回?|2~3回ある面接が一般的です
転職面接の一般的な回数ですが、インターネット上で実施しましたアンケート結果では2回が最も多く、次に3回と答えた方が多かったですね。
【質問内容:転職で内定が出た会社で、面接を何回受けましたか?】
- 面接回数:2回 59%
- 面接回数:3回 26%
- 面接回数:1回 11%
- 面接回数:4回以上 4%
※インターネット上のアンケート集計サイト・ミルトークより、転職面接を経験した100人の男女を対象に集計しました。
転職面接で2~3回受けて内定が出た人のアンケート回答
神奈川県(27歳・女性)
商社の営業職ポジションで転職しましたが、選考は3回ありました。最後の役員面接はやっぱり、緊張しましたね。
大阪府(28歳・男性)
外資系銀行での転職面接は人事・シニアマネージャーとのインタビューで、全部で3回ありました。英語での質問回答もあり、英会話はしばらくブランクがあったので事前にトレーニングしました。
神奈川県(32歳・男性)
システムエンジニアの転職面接で、2回ありました。スキルは満たしていましたので、そこまで困る質問はなかったです。
面接が3回以上と多いところでは、金融業や商社などの選考がありますね。2~3回での転職面接では、一次面接で人事担当が出てきて、二次〜最終面接で現場責任者や取締役クラスの社員が出てくる過程になることが多いです。
1回の転職面接で内定が出た人のアンケート回答
静岡県(23歳・男性)
ベンチャー企業での選考では、代表取締役との面接1回で内定が出ました。1回だけの面接判断で内定を出していいのかな、といった不安はありましたが、働き始めると良い会社で満足しています。
東京都(29歳・女性)
エステ関連の企業で、1回だけの面接でした。実際に働くとブラック企業で、半年を持たずして退職しましたのでやっぱり大量採用大量離職を繰り返しているのだと思います。
1回だけの転職面接では賛否あり、ベンチャー企業で会社のトップと近い距離にあるから1回の面接で済むパターンもあれば、ブラック企業の大量採用というケースもあります。
実際のところ、転職面接が1回だけで合否を判断する場合には注意するべきポイントもあり、詳しくは以下で解説していきます。
転職面接が複数回あるケースの選考ポイント・メリットについて
まずは、一般的な選考回数である面接回数:2~3回の場合において、各面接で気をつけるべきことをまとめました。
私は人事担当というポジションではありませんが、前職や現職では求人募集で来た応募者に対して面接官として採用・不採用を判断していたこともあるので、会社側の目線でも選考のポイントやメリットについてお伝えしたいと思います。
複数回ある面接選考の一次面接で見られるポイント
一次面接では人事担当や現場担当・責任者が面接官で出てきますが、会社側は以下のポイントから採用したい人物であるかどうか判断します。
- 転職の志望動機・理由の一貫性
- 社会人としての基礎的なスキル・コミュニケーション能力
- 現場の担当者と性格的に合うかどうか
志望者側はこれまでの経歴をアピールするだけでなく、この会社で具体的に何をしていきたいか、明確なビジョンな目標を伝えられるといいですね。私も面接官側として『どういう仕事をして、何を達成したいか』ということを必ず確認するようにしていますが、ふわっとした回答する方は大抵落としています。
複数回ある面接選考で二次〜最終面接で見られるポイント
また、二次面接や最終面接では現場責任者・マネージャーや役員が出てくるパターンが多いですが、能力だけでなく会社に合う人材かどうかを見極めますね。
そのため、志望する会社の経営理念やカルチャーを事前に把握した上で、どのように会社へ貢献できるかを具体的に話せるといいでしょう。後はシンプルに働きたい意欲を積極的に伝えるのがベストで、ただ頑張るだけでなく活躍できる理由について理論的に伝えると間違いなく評価されます。
平均年齢が比較的低いIT・Web業界の会社でも、30代の未経験者がしっかりと準備すれば転職成功できます。面接官側からすれば、能力以上に一緒に働きたい人かどうかというポイントの方を重視していますので、一回一回の面接で自分のことを明確に伝えらえるようにしましょう。
転職面接が2~3回あるメリットって?|お互いのミスマッチが少ない
転職面接選考を複数回設ける理由としては、人事部や現場責任者、役員それぞれが採用するべきかどうか判断する機会が欲しいからですね。
面接を受ける側からすれば、3回も面接があると時間も手間もかかるといったデメリットもありますが、『自分が本当にこの会社に合った人間かどうか』という判断をしっかりしてもらえるので、ミスマッチが少なくなります。
また、面接を受ける側も現場の社員とは気が合うけど、二次面接で出てきたマネージャーとは性格が合わず、この人の下で働きたくないといった考え方もできます。会社全体の人間と会った上で働きたい会社かどうか見極める機会となりますので、より慎重に転職活動を進める上では複数回の選考はメリットになりますね。
選考回数が多いと、それだけ選考通過の難易度は上がりますが、上記で記載したような面接対策をしたり、次の会社で成し遂げたいことやそのために頑張っていることなど明確に話すことができれば、そこまで難しくはありません。
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転職回数が1回だけのケースで内定が出た場合はどうする?
それと、1回だけの面接で内定が出る選考で気をつけておくべきや、実際に内定が出た際の判断について以下でまとめました。
面接選考が1回だけの場合、以下のようなメリットが考えられます。応募者だけでなく、採用側や転職エージェントにとっても良さがありますね。
- 短期間で内定が出るため、経済的・時間的に厳しい状況において助かる
- 会社側も予想外の欠員対応でスピーディーに人材確保できる
- 転職エージェント側も早期的な売り上げが出るので、1回だけの面接の方がありがたい
転職面接が1回だけの選考では会社側にどんな事情が?
ただ、1回だけの面接で人材を判断できるのか?といった疑問もある通り、複数回の面接と比べて不安な点もありますよね。実際、面接を1回だけにしている企業ではどんな事情や理由があるか、よくあるケースは以下の通りです。
- ベンチャー企業で社員数が少なく、面接対応する役員や取締役が現場にも出ている
- エンジニアなど特別なスキルを持っている人材を優先的に採用している
- すぐにでも社員を増やしたい状況であること(応募者にとって要注意!)
- 理想的な人材であり、2回以上で面接を想定したが1回で採用の判断を出した
私も実際に、ベンチャー企業の面接では代表取締役とのマンツーマンで話しましたが、会社規模が少ないところでは1回の面接も珍しくありません。
採用決裁権を持っている上の立場の社員が現場にも出ている状況であれば、1回だけの面接で十分判断できるでしょう。そのため、ベンチャーへの転職であればさほど問題はないですね。
参考記事:ベンチャー企業での転職におけるメリット・デメリット
1回だけの面接で内定が出て、ちょっと考え直した方がいいケースは?
逆に、人手が足りないことを理由に緊急性の高い求人で内定が出たケースでは、引き継ぎを十分にしてもらえずいきなり業務を与えられたり、労働環境が劣悪なブラック企業である可能性が高いです。
- 1回だけの面接であまり質問をされず、『いつから来れる?』という点で具体的に面接官から聞かれる
- 社員の多い大企業でも面接1回のみ
- ネット上の評判が悪い
- 面接官が高圧的な態度
上記のような点に該当したら、内定辞退した方が良いかもしれませんね。詳しくはブラック企業を見極めるポイントでも解説していますが、すぐに辞める社員が多い職場だからこそ、1回だけの面接で採用者を増やしやすくしている傾向にあります。
転職面接の回数だけでなく面接対策・志望動機も重要です!
転職面接の回数についてご紹介しましたが、転職活動をしている方は選考回数に限らず、面接でどのような志望動機を伝えて新しい会社で何を目標としているのか、明確なビジョンを持っておくことも大事ですね。
なかなか転職活動が上手く進んでいない方や、初めての中途採用の選考を受けて何をすればいいか分からないなど、面接対策や業界調査ができる転職エージェントに一度登録してみるのも手ですね。
複数回の面接選考がある時は、一次面接と二次面接で心がけることなども変わりますので、想定される質問内容などを転職エージェントに聞いて対策しておくといいでしょう!
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